2024/9/4 第1回 医療労働関連MSDs研究部会 ワーク・アーゴノミクス研究部会 共催セミナー
ワーク・アーゴノミクス研究部会様との共催セミナー「外来・ベッドサイドの医療従事者の働き方改革を考える会」が、産業保健人間工学会,日本産業衛生学会作業関連性運動器障害研究会様の協賛で55名の方々に参加頂き開催されました。第1回のテーマはデスクワークの環境調整と題し、下記の講演が行われました。
話題提供
・外来医療・看護師業務の現状
松崎 一平先生(山下病院)
・情報機器作業の人間工学~作業環境管理と作業管理を中心に~
吉武 良治先生(芝浦工業大学)
・オカムラの机と椅子
深津 善之先生(オカムラ株式会社)
懇話会後のアンケート結果(非常に多くのご意見を頂き一部掲載としております)
座ることに関する専門的な情報があり、参考になりました。
「標準的な姿勢や環境はあっても、個々人に適切な環境とは言えない」という部分、(個人)最適を見いだす思考過程をいろいろ聞いてみたいなと思いました。
質疑応答で,電子カルテの音声入力がなぜ日本ではほとんど行われていないのかが気になりました。
ご講演はいずれも参考になる話題が含まれていたと思います。贅沢を言えば、大会時のシンポジウムのように、もう少し時間枠を増やしてほしかったなぁ、というのが感想です。
医療現場で起きている問題(医療事故)と人間工学的対策について話題を提供していただけるとありがたいです。
日ごろの業務では聞けないお話を伺うことができ、刺激的な時間でした。ありがとうございました。
非常に勉強になりましたが、概要だけでしたので、長時間で詳細も拝聴したいと思います。
全般的な人間工学の知見があり、興味深かった。贅沢を言えば、医療場面での具体的な課題や良好改善事例があれば、もっと良かったです。
現在の外科手術場面での身体負担の課題についての発表をお願いしたい。
ガイドライン等の情報を頂けたので大変助かりました。
いずれの講義も素晴らしくコンパクトにまとまっていました。衛生管理者としては知っているはずなのですが、開発から携わっている人の話はなかなか聞くことが無かったので良い経験となりました。ありがとうございます。
様々なメンバーで構成されている部会だと知りました。どんな話でも大変興味がありますので、有料でもセミナーの企画をがありましたら、お知らせくださるとありがたいです。日本産業理学療法研究会の案内で聴講させていただきました。
オカムラ様より、ワーク時の姿勢を切り口に、いろいろな考察が聞けて大変参考になりました。
とても面白かったです!松崎先生のお話、医師の働き方改革が長時間労働にだけ焦点が当たってしまっているということは本当にその通りだと思いましたし、この分野はまだまだ伸び代がたくさんあるやりがい、研究のしがいがある分野だと痛感しました。吉武先生のお話は事業者の意識、当人の意識、そして繰り返し教育していくことが大切だということもかなり痛感。また、自分自身の子どもの長時間のゲームなどの姿勢についても通ずるものがありとても勉強になりました。深津先生のお話は椅子についてそこまで詳しく学んだこともなく、いい椅子を使っていても望ましい姿勢が取れているかどうかという意識もとても大切だと思いました。私自身外来用に素敵な椅子をスタッフからプレゼントしていただいているのに、活用できてないと思いました。すごく勉強になりました。ありがとうございました。
病院内で音声入力できない理由のコメント 病院に直接携わっておりませんが、 日本の病院ではベンダーがセキュリティ対策として閉鎖系ネットワークを採用しており、オンラインの音声入力システムを入れることは難しいとおもわれる。 また、個人情報保護法の観点から見ると一般的な流出事件だけでは無く、オンラインシステムが海外サーバーを利用しているだけでも第三者提供という違反状態となるため、病状など機微情報にオンラインの音声入力システムを使うのは問題があります。 もっとも、日本の商習慣ではシステムベンダーの力が強く責任をとらない上に、ベンダーと病院の契約上の責任が曖昧のものが多い。 アップデートしただけでも電カルが止まることはよくあるので、法律上の問題が少ないオフラインの音声入力機能すらベンダーは責任を取りたくないので導入を拒否している可能性はあります。 ※例えば、徳島半田病院のサイバー攻撃事件ではベンダーは攻撃の起点となったと思われる機器の履歴情報を真っ先に消しています。
古武術の動きを応用すると、動作が楽になるとか介護が楽になるとかありますが、人間工学からみるとどうなんでしょうか。
テーマが座位姿勢という内容で、医療労働ではない私たち一般の業務にも関連する内容で共感もでき、聞きやすかったです。
今回医療現場の家具・レイアウトに注目した内容でしたが今後はオフィスや様々な労働環境に対して空間を構成する様々な要素に着目した視点を学ぶことが出来る機会をいただけますと幸いです。
アンケート結果は今後の部会活動の参考にさせていただきます。懇話会の開催報告は人間工学誌に投稿予定です。
2024/6/23 日本人間工学会第65回大会 ワークショップ
「医療労働の課題から、ヒトと知能・自律型システムの共存を考えるワークショップ」をテーマに、外科医、消化器内科医、理学療法士から異なる視点のAIとロボットなど自立型システムの医療現場の現状とあるべき未来像を紹介いただき、議論が行われました。
2024/5/9 第5回医療MSDs懇話会
産業保健人間工学会,日本産業衛生学会作業関連性運動器障害研究会,アシストスーツ協会様の協賛で43名の方々に参加頂き、「心身のセルフケアと移乗介助から考える人的資本投資について学ぶ」をテーマに話題提供が行われ活発な議論が行われました。
話題提供
・医療・介護従事者だからこそ必要な心身のセルフケア
藤田 亜紀子先生(桃山診療所)
・移乗介助から考える人への投資とは
長谷川 みほ先生 (社会福祉法人海光会)
当番世話人 常見 麻芙(山下病院)、斎藤 真(三重県立看護大学)
懇話会後のアンケート結果
初めて参加させていただきました。また内視鏡医の切実な実態に関しては、内視鏡は銀塩カメラと比較して果たして機器の正常な進化を遂げているのかと疑いました。施設改善の実例に関してはABWというオフィスデザインの動向が参考になるのではないかと感じました。内視鏡使用者1日の使用状況が知りたいと思います。
前回は部分的にしか参加できなかったのですが今回はフル参加でき、貴重なお話を伺うことができました。ありがとうございました。いつか日本ノーリフト協会の保田淳子さんにご登壇いただきたいと思っています。
大変参考になりました。医療に従事されている方々の安全確保に興味があります
建設業では労働安全衛生法によって白蝋病の原因となる振動工具を使う労働者は、振動工具取扱作業者安全衛生教育を受けなければ成りません。内視鏡業務も労務不能になるなどプレゼンテーイズムの影響度を考えれば労働安全衛生法による安全衛生教育の対象にするべきでは。
前半はマインドフルネスやヨガを活用しながら、ご自身の体験談からの気づきを丁寧に語っていただけて興味深く感じました。後半は、介護者の移乗負担低減策を理想的な進めで展開されており感動しました。人間工学の理論を元に、それをどのように活かすことで医療現場で負担低減に繋がっているのかを具体例を紹介いただきたいです。
当院にも活かせる内容を聴かせていただき、展望の1つとして考慮する内容でした。保健衛生業の頚部痛、腰部痛に対する研究や実践報告を聴いてみたいです。
長谷川先生のお話もとても勉強になりました。老健の管理者も7年やっておりましたので、コストという意味だけではなく、職員の健康を大切にしようとする姿勢みたいなものは離職率の高い介護職獲得にとてもいいと思いました。外来診療の姿勢について、また看護師より、採血の適切な姿勢を教えてもらいたいという話も出ていました。腕を置く台をどの高さにすることが施行側の姿勢を守るのに適切なのかどうかについて。
身体負荷の実際を伺えて勉強になりました。医療現場での様々な身体負荷についてご紹介いただければと思います。
事業は収益を生みださねばならない中、労働集約型である産業においてお仕事に従事する方々の心身の安全と健康を第一に考え投資することが結果的にサービスの質の向上と持続性に貢献することが改めて理解できた。引き続き関心の高い事柄を広く議論いただきたいです。
アンケート結果は今後の部会活動の参考にさせていただきます。懇話会の開催報告は人間工学誌に投稿予定です。
2024/2/21 第6回世話人会議
世話人メンバー追加の進め方、部会員アンケートの解析と共有方法、全国学会企画、第5,6回医療MSDs懇話会の企画、部会規約、HP教育コンテンツの拡充などが議論されました。
「研究部会の今後の取り組みに関するご意見・ご要望ー研究部会員へのアンケート結果ー」は閲覧可能です。日本人間工学会誌にも掲載予定です。
2024/1/25 第4回医療MSDs懇話会
産業保健人間工学会,日本産業衛生学会作業関連性運動器障害研究会,アシストスーツ協会様の協賛で35名の方々に参加頂き,海外の先生から看護職員に対するMSDs予防のための参加型人間工学に関する話題提供が行われ,「タイにおける看護の労働実態を知る」をテーマに,活発な議論が行われました.
話題提供
HUG Program: A Participatory Ergonomics Intervention to Prevent Musculoskeletal Disorders Among Nursing Personnel
Wanpen Songkham 先生(Chiang Mai University)
当番世話人 常見 麻芙(山下病院)、斎藤 真(三重県立看護大学)
懇話会後のアンケート結果
・凄く楽しかったです!こうやって海外の情報がいただけたのも本当にありがたいです。ありがとうございました。
・看護師さんが採血の時の腕の高さについての考察を聞きたいと言っていました。健診でたくさんの人の心電図をとるときのベッドの高さの考察も聞きたいと。
・東南アジアの医療事情について把握することができた。
・英語講演でしたが、事前に資料の配布があり、事前に目を通しておくことができて良かったです。
・国際的な動向を学ぶための英語講演を定期的に聞きたいと思いました。
・講演内容はとても役立つ内容でした。また、部会として諸外国の研究者とのつながりが広がり、発展していくことは素晴らしいことだと思いました。
・講演内容は事前に資料で把握していたため理解できたが、英語が苦手な私としては講演者の口頭内容と質疑応答はついていけなった。
・外国語の発表に対して通訳等の配慮はすべきだと思う。
アンケート結果は今後の部会活動の参考にさせていただきます。懇話会の内容は人間工学 2024, Vol 60, No2, p148に掲載されています。
2023/10/12 第5回世話人会議
部会員投票で作成されたロゴの確認、HP進捗状況、超音波検査者のシステマティックレビューの紹介、WMSDsという用語が生まれた背景、多様性を考慮した世話人(女性)メンバーの追加方法の検討、規約・有料化(現在無料)の進捗状況、第4回懇話会の内容(看護・介護士の労働実態と対策)、日本消化器内視鏡学会附置研究会の発足、部会内アンケート調査の作成などが議論された。
WMSDsという用語が生まれた背景(榎原世話人)
もともとは労働に起因する疾病のことはOccupational disease(職業病)と表現されていたが、この用語は特異的な単一労働要因(有害要因)が引き起こす特異的な疾病を意味している。近年の働き方において,単一要因で特異的に引き起こされる疾病だけを職業病として扱うと,多くの労働者保護には繋がらないため,ILO/WHO合同委員会でOccupational disease(職業病)の概念を拡張したWork-related disease(作業関連疾患)という概念が80年代に提唱された。
多因子発症モデルで,数ある要因の一つ以上に労働要因が関与しているものを作業関連疾患として定義することで,労働者保護の対象を拡大することを意図している。そして,作業関連疾患(Work-related disease)の中で,運動器系のものを作業関連運動器疾患(Work-related musculoskeletal disease)として定義された経緯あり。Mesh Term(学術データベースに登録されている学術用語の分類)としてはmusculoskeletal diseaseが登録されている。
労働者の健康と労働要因の関係で引き起こされる疾患を意図するのなら,MSD(musculoskeletal disordersまたはmusculoskeletal diseases)を用いるのは, 最もメジャーな表現。和訳は作業関連運動器障害,作業関連運動器疾患,作業関連性筋骨格系障害,作業関連性筋骨格系疾患など。
2023/9/8 日本人間工学会第64回大会 シンポジウム
「MSDsを軽減する人間工学製品を体験する」をテーマに、3名の部会員から異なる視点の人間工学製品を紹介いただき,製品紹介(製品概略と使用方法)の後,現地参加の皆様に製品の試着・使用体験をしていただき、製品化に至るまでの経緯や研究、論文などが紹介され、活発な議論が行われました。
講演
・アルケリス 世界から立ち仕事のつらさをなくすアシストスーツ
外岡学志先生 (アルケリス株式会社)
・心肺蘇生足趾支持台
長谷川智之先生 (三重県立看護大学)
・つかみんぐ 清潔な器械台車の搬送器具
荒川 智行先生 (アークテック株式会社)
オーガナイザー 松崎 一平(山下病院)
司会 鈴木 浩之(富士フイルムヘルスケア)
2023/7/12 第3回医療MSDs懇話会
産業保健人間工学会(協賛),日本産業衛生学会作業関連性運動器障害研究会(協賛),人間工学専門家認定機構(後援)の専門家も含め,51名の方々に参加頂き,2人の演者から理論と実践という異なる側面で話題提供が行われ,「筋骨格系障害(MSDs)を深く学ぶ」をテーマに,活発な議論が行われました.
話題提供
・筋骨格系障害とはー整形外科医の立場から
服部 寿門先生(服部整形外科)
・製品デザインが筋骨格系に与える影響
下村 義弘先生 (千葉大学)
座長・趣旨説明 松崎 一平(山下病院)
閉会挨拶 鈴木 一弥(労働安全衛生研究所)
懇話会後のアンケート結果
・人間工学専門家として医療現場の課題を把握できて勉強になった。
・現役でご活躍の皆様の貴重なお話やご意見を拝聴出来、良い機会でした。
・演者の熱意を感じました。
・初めて参加させてただきました。大変貴重なお話を聞くことができて大満足でした。医療機器メーカーとして機器を利用する方の身体に寄り添うデザイン、機能を作り込んでいくことが我々に求められる使命であるなと改めて感じました。今後も貴重なご意見を賜りたく存じます。
・現在のアシスト装置を開発する上で,大変参考になりました.
・講演内容はわかりやすく、司会の先生の進行で質疑応答も活発に行われて、とても参考になりました。ありがとうございました。
・医療及び生体計測系の分野は不案内だったため、勉強したく参加させて頂きました。生体データの理解の仕方や、医 療従事者の方の製品利用実態のお話に触れることができ、学びになりました。
・とても勉強になりました。ありがとうございます。
・専門家のお話を聞けて楽しかったです。有難うございました。
・話題提供もディスカッションもよい機会となり、とてもよい講演会だったと思います。
・非常に参考になりました。研究されている先生を知れたことも今後メーカーとして貴重な情報収集となりました。
・下村先生の人が使う道具としてのあり様を負荷軽減の視点で形作られていく王道を行く研究内容とその素晴らしい成果のご紹介。服部先生の直立2足歩行を得た人類の進化の過程で向き合わざるを得なかった身体構造上の課題について事例をお示しいただき明解にご紹介いただき、ダーウィン進化論に+人間工学的発想で寄り添うべきという提言がなされた今回の講演内容は、構成とその深さ広がりがまさに人間工学会が目指している学際領域を体現されていると感じた次第です。貴重な講演会に参加させていただきありがとうございました。これからますます広がり深くなることと期待しております。今後ともよろしくお願いいたします。
・勉強になりました.
・懇話の時間がもっと長いとよいと思います。今回の懇話会で動的状態の重要性が導き出されるという流れがよかったです。
・服部先生のご経歴から、建築の構造と人体を融合して捉えていらっしゃるお考えが斬新に思いました。下村先生のハサミのご研究はとても興味深く、いつお聞きしても納得できる内容です。
・先端的技術、たとえばVR, AR, MR, XRが医療スタッフにもたらす医療現場での課題を知りたい。
・人間工学として老化のステップへの各対策、推薦している事、物があれば段階別にお聞きしたいです。
・色々な疾病について、話を伺いたい。
・今回のように下村先生の大学等での研究と服部先生の臨床現場での事例で、各々違った視点お話が聴ける機会がなかなか無いので、今後も様々な方のご講話を拝聴させていただけると幸いです。その中でお力になれる部分がありましたら、メーカー視点でどのように実現させるか、訴求していくかというご相談をさせていただければと存じます。
・引き続き,筋骨格系,特に椎間板に関する情報を得られるような内容がございましたら,是非,聴講したいと思います.
・外来診療の際常に医師の左側に患者さんが座ることになると思うのですが、それについても左側の体にふたんがかかるようなことはありませんか?私は左の腰部など脊柱起立筋短縮固定してしまってると思うんでが、そういう研究をされてる方はいらっしゃいますか?また外来診療に特化したワーキングチェアはあるんでしょうか。あと常見先生がストレッチの効果についてもお話されてましたが、私は内視鏡医ですが、整体やヨガも勉強しました。アカデミックな説明は全くできませんが、医療従事者の筋骨格系障害の予防に向けたセルフケアも大切かとも思っています。
・個人的な課題ですが、腰痛対策アシストスーツについて先生方の知見をお聞かせいただければ幸いです。
・今回のように理論と実践を聞くことができ、聴講者として理解しやすく感じました。ディスカッションも広がり大変勉強になりました。このような形式で事例紹介をいただけると幸甚です。
・医療現場からのニーズをより多く聞くことができれば,なおありがたいです.
・参加のたびに勉強させていただいております。今後もどうぞよろしくお願い致します。
アンケート結果は今後の部会活動の参考にさせていただきます。懇話会の内容は人間工学 2023, Vol 59, No4, p183-184に掲載されています。
2023/5/31 第4回世話人会議
人間工学グッドプラクティス データベースの活用、懇話会有料化、JES第64回全国大会シンポジウム企画、医療関連学会様や産業保健・衛生団体様との連携強化などが議論されました。
2023/4/13 第2回医療MSDs懇話会
学会員以外も含め95名の方に参加頂き大盛況でした。「MSDsを軽減する医療機器ユーザビリティ」というテーマをもとに2名の専門家から話題提供が行われた後、参加者全員でディスカッションを行いました。 医療MSDs懇話会は、人間工学と医療に関する話題提供を元にした参加者全員でのフリーディスカッションに重きを置いています。
話題提供
・ 医療機器ユーザビリティと超音波検査者への提言
鈴木 浩之先生(富士フイルムヘルスケア)
・心肺蘇生における人間工学的検討
長谷川 智之先生 (三重県立看護大学)
座長・趣旨説明 浅田 晴之(オカムラ)
閉会挨拶 下村 義弘(千葉大学)
懇話会後のアンケート結果
・ 人間工学の取り組みを初めて知りました。今後の開発に人間工学を取り入れていきたいと思いました。
・弊社での製品開発にあたっては、製品の性能が重視されてきたように思う。そのような中、医療従事者にかかる負担について人間工学に関連した研究内容を紹介していただき勉強になりました。また、先生方のディスカッション内容も大変興味深いと感じました。
・大変興味のある内容であり、モノづくりの当社としては今後ご意見を頂き、医療従事者が「楽」出来て患者さんのQOLを上げる事が出来たらと感じました。
・すっごく楽しかったです!知らない視点がたくさんあってとても勉強になりました。目の前の患者さんは苦しんでるから医療者が大変なのは当たり前と思ってしまって気づけなかった視点がまだまだたくさんあるのだと思いました。医療者が負担なく、長続きできる働き方は最終患者さんのためになりますよね。これからも勉強させていただきたいです。よろしくお願いします。
・この先、学会として取り組むべき課題が共有でき、解決方法まで話し合えるような場になっていくように盛り上げていきたいですね!
・ 医療デバイス開発におけるユーザビリティを、筋負荷計測によって数値化しているのが興味深く感じた。数値化しづらい事象へのアプローチの一例として学べる機会であると感じている
すべてのアンケート結果は今後の部会活動の参考にさせていただきます。引き続きよろしくお願いします。
なお、懇話会の内容は人間工学 2023, Vol 59, No3, p131-133に掲載されています。
2023/2/22 第3回世話人会議
提言書等アウトプットの具体的活動計画をすすめるとともに、研究部会活動期間の前半はパーパス実現のための仲間づくり、組織作り、医療現場の課題洗い出しのために医療MSDs懇話会を進めること等が議論されました。部会員は世話人含め45名となりました。
2023/1/19 第1回医療MSDs懇話会
52名の方にご参加いただき、部会長より趣旨説明、副部会長川平からアシストスーツの開発に関して話題提供を行い、座長の堀司会の元、参加者全員で「すべての医療従事者を守る労働環境をどのように社会実装するか?」をテーマに、活発なディスカッションが行われました。開催報告の詳細は、日本人間工学会誌2023, Vol. 59, No. 1, P41-42に掲載されています。
話題提供
・ アシストスーツ アルケリスの開発
川平 洋先生(自治医科大学)
座長 堀 寧(名古屋市立大学)
趣旨説明 松崎 一平(山下病院)
閉会挨拶 斎藤 真(三重県立看護大学)
懇話会後のアンケート結果
・ 具体的事例をお話しいただき、問題意識の共有と課題解決に向けての機運の共有が一気にできた印象を持ちました。
・大変面白かったです。
・ 大変興味のある内容であり、モノづくりの当社としては今後ご意見を頂き、医療従事者が「楽」出来て患者さんのQOLを上げる事が出来たらと感じました。
・ 医療従事者の方の労働環境について、お話を聞く機会はあまりないので非常に興味深く拝聴させていただきました。可能であれば説明で使用された資料などを共有いただけると幸いです。
・現場のお話が聞けて、参考になった。
・ 内視鏡から介護の分野まで人間工学的な視点でみなさんがディスカッションされていたことが非常に新鮮な気持ちでした。「無理しなくてよい=快適であるべきだ」を追求して一定の成果が打ち出せればよいですね。
・ 製品化までのプロセスをお話ししていただき、参考になりました。
・ 各領域の先生の実践や課題がお聞きできてよかったです。
他にも様々なご意見を頂きました。すべてのアンケート結果は今後の部会活動の参考にさせていただきます。資料に関し ては日本人間工学会誌の学術集会開催報告をご参照ください。
2022/12/7 第2回世話人会議
医療MSDs懇話会というセミナー名称、テーマが決定されました。各世話人から推薦された26名の新しい仲間=部会員が承認されました。
2022/10/29 日本人間工学会東海支部大会
朝日大学で行われた支部大会にて40名の参加者に対して、事務局 常見、世話人 堀、副部会長 斎藤から医療労働、具体的な内視鏡医の現状と課題について情報共有させていただき、部会設立の背景や目的・活動概要について説明させていただきました。この報告会に参加された多くの方に部会員としてご入会いただきました。
2022/10/12 第1回世話人会議
日本人間工学会研究部会の一つとして設立された医療労働関連MSDs研究部会 発起人(世話人)10名による会議が行われ、研究部会の方向性やパーパス(社会に対する研究部会の存在意義)、研究部会員の募集などについて話し合われました。 部会長をサポートする3名の病院、大学、企業に所属する多様性を考慮した副部会長が推薦され承認されました。 多くの医療従事者が痛みを我慢しながら働いている現状を解決することが社会的意義であるとの認識で一致し、様々な案の中から投票にて「すべての医療従事者を守る快適な労働環境をつくる」が研究部会のパーパスとして決定されました。 ステークホルダ関与、システムズアプローチ、バックキャスティング等、IEAの改訂コア・コンピテンシーを意識し、日本人間工学会内だけでなく、医療系学会、産業衛生・労働安全関連団体、企業などの外部ステークホルダとの連携の重要性が議論されました。